逮捕された後に避けるべき行動とは?取調べで注意したい3つのポイント
はじめに
逮捕されると、多くの方が強い不安や恐怖、怒りなどの感情を抱きます。
突然身柄を拘束され、慣れない環境で取調べを受けることになれば、冷静な判断が難しくなるのも無理はありません。
しかし、そのような状況だからこそ、取調べでの対応が、その後の刑事手続に大きな影響を及ぼすことがあります。
この記事では、逮捕された後に避けるべき代表的な3つの行動と、その理由について解説します。
この記事で分かること
- 逮捕後に冷静な対応が重要な理由
- 感情的になることのリスク
- 取調べで嘘をつく危険性
- 推測で話すことが問題となる理由
- 弁護士へ相談するタイミング
注意点① 感情的にならない
逮捕された直後は、怒りや不満、不安など、さまざまな感情が湧き上がることがあります。
特に、「無実なのに逮捕された」と感じている場合には、その気持ちはなおさら強いでしょう。
しかし、その感情に任せて行動することは避けるべきです。
例えば、警察官に暴力を振るったり、警察署内の物を壊したりすれば、公務執行妨害罪や器物損壊罪など、新たな犯罪が成立する可能性があります。
また、大声で怒鳴ったり暴言を吐いたりすることも望ましい対応とはいえません。
もちろん、正当な権利を主張することは重要です。
しかし、権利を冷静に主張することと、感情的に振る舞うことは全く別の問題です。
冷静さを失った対応は、自分自身にとって不利益な結果を招く可能性があります。
注意点② 嘘をつかない
取調べでは、不安から自分に不利な事実を隠そうとしたり、実際とは異なる説明をしたくなったりすることがあります。
しかし、警察は、
- 防犯カメラ映像
- スマートフォンのデータ
- 通信履歴
- 目撃者の証言
- 関係者の供述
など、さまざまな証拠を収集しています。
そのため、嘘をついても証拠との矛盾から明らかになることは少なくありません。
さらに、一度嘘をつくと、その後も話を合わせようとして説明に矛盾が生じやすくなります。
そうすると、後になって本当のことを話したとしても、「また嘘ではないか」と受け止められ、供述全体の信用性が低く評価される可能性があります。
一方で、日本の刑事手続には黙秘権があります。
自分に不利益なことまで無理に話す義務はありません。
取調べで何を話すべきか判断に迷う場合には、まず弁護士に相談し、その助言を受けてから対応を決めることが重要です。
注意点③ 推測で話さない
取調べでは、すべての出来事を正確に覚えているとは限りません。
記憶が曖昧なまま、
「たぶんこうだったと思います。」
という推測で答えてしまうと、後になって客観的な証拠と食い違ったり、自分自身の記憶が整理されて訂正したくなったりすることがあります。
その結果、本当のことを話しているにもかかわらず、「以前と説明が違う」と受け取られ、供述の信用性に影響する可能性があります。
逮捕直後は精神的にも動揺しており、資料などを確認することもできません。
そのような状況で無理に記憶を補おうとすることは避けるべきです。
記憶がはっきりしないのであれば、その旨を率直に伝える方が適切な場合もあります。
取調べで迷ったら弁護士へ相談を
取調べで、
- 黙秘した方がよいのか
- どこまで話すべきか
- 記憶が曖昧な質問にはどう答えるべきか
といった判断は、事件の内容や証拠関係によって異なります。
そのため、「これが正解」という対応がすべての事件に当てはまるわけではありません。
取調べが始まる前、あるいは取調べの途中でも、弁護士へ相談し、その事件に応じた対応を検討することが大切です。
まとめ
逮捕された後には、次のような行動は避けるべきです。
- 感情的になること
- 嘘をつくこと
- 推測で話すこと
これらの行動は、供述の信用性やその後の刑事手続に悪影響を及ぼす可能性があります。
逮捕直後は精神的に大きく動揺する場面ですが、そのような状況だからこそ、冷静に対応し、一人で判断せず弁護士へ相談することが重要です。
YouTubeでも詳しく解説しています
この記事の内容については、YouTubeでも具体例を交えながら解説しています。
元検察官が解説 逮捕後、やってはいけないNG行動3選
逮捕後の取調べではどのような点に注意すべきか、元検察官としての経験も踏まえて説明していますので、ぜひあわせてご覧ください。

